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とげぬき地蔵(高岩寺) |
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慶長元年(1596)に創建されたと伝わる曹洞宗のお寺。 本尊は、延命地蔵菩薩。体の痛みや心の病など、人々を苦しめるあらゆるトゲを抜いてくれる「とげぬき地蔵」で信仰を集めるお地蔵さまです。 |
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その由来は、江戸時代にさかのぼります。 江戸小石川に住む田付という人の妻は、日ごろから地蔵尊を篤く信仰していました。しかし出産後、重い病に見舞われ、床に臥してしまいました。様々なお医者さまに見てもらいましたが一向によくならず、死をも覚悟する事態となった夫は、妻が日ごろから信仰する地蔵尊におすがりするほかないと毎日妻の病気平癒を地蔵尊に祈願し続けました。するとある日夢枕に一人の僧が立ち、「この地蔵菩薩の御影を一万体紙に写し、川に流しなさい。」とのお告げが。夫はそのお告げに従って地蔵尊の御影を紙に写し川に流すと、妻の病は日に日に良くなり、まもなく全快しました。 後日、この話を田付氏がしていると、その中にいた一人の僧がぜひその御影をいただきたいといわれたので、持っていた2枚の御影をその僧に渡しました。ある時、毛利家の女中が誤って針を飲んでしまい苦しむところに出くわしたその僧が、女中に譲り受けた御影を飲ませたところ、女中は腹の中のものをすっかり吐き出し元気になったそうです。その吐き出したものを見てみると、飲み込んだ針が地蔵尊の御影を貫いて出てきたといわれています。 以来、高岩寺の地蔵尊は、体のトゲを抜く(痛いところの痛みをとってくださる)お地蔵さまとして広く信仰を集めるようになりました。 |
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高岩寺の地蔵尊は秘仏ですが、地蔵尊の姿が描かれた「御影」は今もお寺で授けていただけます。 痛いところに貼ったり、のどに骨が刺さったとき飲んだりすると快癒するとして、現在も多くの方が授かりにお参りに訪れます。 |
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洗い観音 |
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高岩寺の境内には、観音像に水をかけ、自分の体の悪いところと同じ部分をタオルで洗うと病気が治癒するご利益を授けてくださるという「洗い観音」が安置されています。ご利益にあずかろうと多くの方が訪れ、いつも順番を待つ人で長い列ができています。 大変篤い信仰を集める「洗い観音」です。 |
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【 住所 】 |
東京都豊島区巣鴨 |
【 TEL 】 |
03-3917-8221 |
【 拝観時間 】 |
6:00〜17:00 |
【 拝観料 】 |
参詣無料 |
【 アクセス 】 |
JR山手線「巣鴨駅」北口より徒歩約3分 都営地下鉄三田線「巣鴨駅」A3出口より徒歩約2分 |
高瀬神社 |
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景行天皇の頃に創建されたと伝わり、2000年の歴史を誇る古社。 御祭神は、大己貴命(おおなむちのみこと)を主祭神に、配祀として天活玉命(あめのいくたまのみこと)、五十猛命(いそたけるのみこと)が祀られています。 |
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主祭神である大己貴命は大国主命の別称で、大国主命といえば神話『因幡の白うさぎ』で、だました報いで鮫に皮をむかれ傷ついた白うさぎに治癒の術を教え、治したことから医薬医療の神として信仰をされる神様です。 また配神の一柱に祀られている天活玉命は、生玉の神ともいわれ、人の命を活し給い、無病息災、延命長寿を司る神様です。 そんな二柱の神様が祀られている高瀬神社は、古くから病気平癒、健康、延命長寿のご利益で信仰を集め、お参りに訪れる参拝者が絶えません。 |
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なでうさぎ |
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高瀬神社の御神前には、『因幡の白うさぎ』の神話にちなみ、小さなうさぎの像が安置されています。 癒してもらいたいところ、治して欲しいと思うところと同じ部分を祈りながら撫でるとよいそうです。 |
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【 住所 】 |
富山県南砺市高瀬291 |
【 TEL 】 |
0763-82-0932 |
【 アクセス 】 |
JR城端線「福野駅」タクシーで約7分 |
鎌八幡(圓珠庵) |
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悪縁切り、悪縁断ちで名高い鎌八幡(圓珠庵)。 境内にある榎の霊木が有名ですが、はるか昔より当地には一本の榎の霊木があり信仰を集めていました。 大坂冬の陣の時のこと。この地に陣所を構えた真田幸村がこの霊木信仰の話を聞き、この榎に鎌を打ち付け、「鎌八幡大菩薩」と祈念したところ大いに戦勝を上げたといわれています。 この幸村公の話が伝わり、この榎の霊木に鎌を打ち付けて祈願すると願いが叶う、悪縁が断てると言い伝えられ、霊木には今もご祈願された方々によるたくさんの鎌が打ち付けられています。 |
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圓珠庵(鎌八幡)では毎日、悪縁断ち、病根断ち、縁切りなどのご祈祷が行われています。 また旧暦5月5日(新暦では毎年月日が変わります。その年に行われる月日については公式ホームページに掲載されています)「頭痛・高血圧・中風封じ」、9月7日または8日に「喘息・風邪・気管支炎封じ」が行われます。 悪縁断ちに霊験あらたかと信仰を集めるお寺です。 |
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【 住所 】 |
大阪府大阪市天王寺区空清町4-2 |
【 TEL 】 |
06-6761-3691 |
【 アクセス 】 |
JR大阪環状線「玉造駅」徒歩約15分 近鉄大阪線「大阪上本町駅」徒歩約15分 地下鉄谷町線・長堀鶴見緑地線「谷町六丁目駅」徒歩約15分 |
大洗磯前神社 |
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1100年以上の歴史を誇る大洗磯前神社。 |
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平安時代の初め、関東は地震が頻発し、世が乱れていました。 『文徳実録』によると、大洗磯前神社の御祭神である大己貴命(おおむちのみこと)と少彦名命(すくなひこなのみこと)は、出雲の国で国譲りの後、不老不死の常世の国に消えましたが、斉衡3年(856)12月29日、里人の一人に神がかりし、「我は大奈母知、少比古奈命なり。昔此の国を造り訖へて、去りて東海に往きけり。今民を済わんが為、亦帰り来たれり」と託宣され、ご降臨されました。 時の朝廷は、「大洗磯前薬師菩薩明神」の尊号を贈り、厚遇されたそうです。 |
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御祭神である大己貴命は大国主命の別称であり、大国主命といえば因幡の白うさぎがワニに皮を剥がされて泣いていた時、真水で体を洗い、蒲(がま)の穂にくるまりなさいと治療法を教え助けた心優しい神様。 一方少彦名命は、大国主命の国造りに協力しながら、大国主命が病に伏した時、温泉に入浴させて治したことから医薬の祖神として崇敬される神様です。 二柱の医薬の神様を祀る大洗磯前神社は、古くから病気平癒の祈願社として篤い信仰を集めています。 |
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【 住所 】 |
茨城県東茨城郡大洗町磯浜町6890 |
【 TEL 】 |
029-267-2637 |
【 アクセス 】 |
大洗鹿島線「大洗駅」より約2.5km |
医王寺[福島] |
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9世紀初頭、弘法大師によって開山された薬師如来を本尊とするお寺。源義経四天王の一人弟知られる佐藤継信、忠信兄弟のお墓があることで有名です。 |
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源平合戦において、藤原の命を受けた大鳥城主・佐藤基治は、二人の息子(継信、忠信)を源義経に付き従わせました。そして、継信は屋島で、忠信は京で義経公の身代わりとなって壮絶な最後を遂げたと伝えられています。 父・基治は二人の菩提を弔って、兄弟のお墓を建立。義経公も奥州平泉へ向かう途中、兄弟のお墓に訪れています。 兄弟のお墓は墓石が削られて原形をとどめていませんが、これは兄弟の墓石を削って飲むと病気に効くとの言い伝えが広がり、多くの人々に削られたためです。 |
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薬師如来を本尊とする医王寺は、古くから病気平癒のご利益で信仰を集めています。 |
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【 住所 】 |
福島県福島市飯坂町平野字寺前45 |
【 TEL 】 |
024-542-3797 |
【 拝観時間 】 |
8:30〜17:00(季節により変更有り) |
【 拝観料 】 |
300円 |
【 休み 】 |
年末年始 |
【 アクセス 】 |
福島交通飯坂線「医王寺前駅」徒歩約15分 |
五条天神社[東京] |
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今から1800年以上前、第12代景行天皇の御世、東夷征伐を命ぜられた日本武尊(やまとたけるのみこと)が上野忍が岡をお通りになられた時、大己貴命(おおむちのみこと 大国主命の別称)と少彦名命(すくなひこなのみこと)にご加護をいただいたことに感謝し、両神を祀ったのがはじまりと伝わる都内有数の古社。大己貴命と少彦名命を主祭神に、相殿に学問の神様で名高い菅原道真が祀られています。 ワニに皮を剥がされた因幡の白うさぎに治療法を教えた大国主命と、医薬の祖神・少彦名命を御祭神とすることから、古くから病気平癒のご神徳で信仰を集めています。また製薬会社や薬屋さんの信仰も篤い神社です。 五条天神社では毎月10日に「医薬祭」が行われ、病気平癒の祈祷が行われています。 |
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節分の「うけらの神事」 |
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五条天神社では節分の日の夕方、病の鬼を祓う古式ゆかしい追儺式で「蟇目式」「病鬼との問答」「豆まき」などの神事が行われます。 中でも有名なのが「うけらの神事」。 万葉の昔から厄除けとして知られる花「うけら」を炊いた煙が邪気を祓うと言い伝えられており、五条天神社では当日、「うけら」を焚きながら餅がいただけます。その「うけら餅」をいただくと一年間無病息災に過ごすことができるとされ、節分の日には毎年多く参拝客が訪れ境内は大変な賑わいです。 |
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【 住所 】 |
東京都台東区上野公園4-17 |
【 TEL 】 |
03-3821-4306 |
【 アクセス 】 |
JR「上野駅」公園口から徒歩約3分 東京メトロ銀座線・日比谷線「上野駅」徒歩約5分 京成線「京成上野駅」徒歩約3分 |
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