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高尾山薬王院

744年(天平16)、聖武天皇の勅命により東国鎮守の祈願寺として、薬師如来を本尊に行基菩薩によって開山されたお寺。

その後、南北朝時代の1375年に京都醍醐寺の俊源大徳が入山し、現在の本尊・飯縄大権現を奉祀し、中興されました。

「成田山新勝寺」「川崎大師平間寺」とともに三大本山のひとつに数えられる真言宗智山派の大本山です。

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高尾山薬王院のご利益

厄除け

本尊の飯綱大権現は、本地仏(仏教における本来の姿)である不動明王のほか、歓喜天、迦楼羅天、だ枳尼天、弁財天、宇賀神の五神の相を習合した姿といわれています。それゆえ厄除けをはじめ、開運、病気平癒、学業成就、魔除け、火伏せ、交通安全など、様々な願いを叶えてくださるといわれ信仰されています。

盗難除け

高尾山薬王院には「盗賊耳付きの板」と呼ばれる板があります。

昔、薬王院に泥棒が侵入し、羽目板に耳を押し付けて中の様子をさぐっていたところ、薬王院の仏の威力により耳が離れなくなってしまい、泥棒はしかたなく耳を刀で切り落として逃げ去ったという言い伝えが残っています。その話から、この板にお参りし、お札を家に祀っておくと盗難除けのご利益があるといわれています。

高尾山薬王院のご利益どころ

愛染堂

1994年(平成6年)に第32世隆玄貫首の発案により創建された、愛染明王をまつるお堂。

愛染さんにはいくつかの話が伝わっていますが、そのひとつに、昔、高尾の山下にお春さんという娘さんが住んでいました。

優しく親切な娘さんでしたが、少々容姿が劣り、自分の容姿に自信がないためか、口下手でいつも伏せ目がち。年頃になってもついぞ縁談の話はもちあがらなかったそうです。

そこでいつも親切にしてもらっているお年寄りが愛染さんの話をし、娘さんは熱心に愛染さん参りをしたところ、姿勢がしゃきっと正しくなり、器量も少しずつ美しくなっていきました。そしてついには八王子でも有名な美しい娘となり、良家にお嫁入りしたそうです。

そんな話が伝わり、今も高尾山薬王院のお守りの中でも若者を中心に縁結びのお守りが人気です。

八大龍王堂

1993年(平成5年)に第32世隆玄貫首の発案によって創建された、仏教を守護する天龍八部衆の中のひとり、八大龍王をまつるお堂。

こちらに湧く浄水でお持ちの硬貨や紙幣を洗い清め、それを資本金として持ち帰るとよいとされています。

大師堂

修行中の弘法大師をまつるお堂。

修行中の弘法大師にあやかって、学業成就、合格祈願の祈願木がたくさん納められています。

またお堂の周りには八十八大師の石像があり、その石造の足元には、四国八十八ヶ所霊場のお砂が納められています。

ここを一周することで、四国八十八ヶ所霊場めぐりと同じご利益が授かるといわれています。

天狗社

ご本尊・飯縄大権現の眷属(随身)として高尾山を守る天狗をまつる社。社の傍らには、「足腰が丈夫になりますように」とわらじや下駄、運動靴などが奉納されています。

飛飯縄堂

飯縄権現堂に向かう階段の途中にある飛飯縄堂。

堂内にはいくつかの小石が置かれてあり、この小石で撫でると、できものやはれもの、いぼなどが取れるといわれています。

弁天堂

洞窟内にはいつの頃からか弁財天が祀られていたのですが、いつの間にか失われてしまったそうで、第二十七世範秀大僧正が昭和天皇即位を記念して彫刻奉安。1999年(平成11年)に修復完了され、弁天様がまつられています。

弁財天といえば、七福神の一神。商売繁盛、技芸上達の神で知られますが、こちらの弁天様は「福徳円満」「平等利益」のご利益も授けてくださるそうです。また弁天堂の鳥居に向かって左側には銭洗い弁天があり、弁財天のパワーがこもったこの湧き水でお金を洗うと、お金が増えるといわれています。

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お寺へのアクセス

・高尾登山電鉄(ケーブル)「高尾山駅」から徒歩約20分

高尾山薬王院

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東京都八王子市高尾町2177

エリア:
八王子市
電話番号:
042-661-1115(代表)

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